
デジタル製品パスポート(Digital Product Passport、DPP)は欧州を中心に具体化が進んでいますが、今後DPPに依存することになるサプライチェーンは世界中に分散しています。CARE IDは、まさにこのギャップを埋めることを目指しています。
去る5月末、CENとCENELECは、EUのDPPフレームワークを支える最初の欧州規格を発表しました。この規格は、製品データがどのように識別され、伝達され、保存され、交換されるべきかを定めています。DPPの技術的基準が徐々に具体的な形を帯びてきているのです。
世界中の主要なアパレル生産拠点のメーカーは、すでにグローバル市場に製品を供給しています。しかし、多くの生産データは依然として紙の文書、スプレッドシート、分散したシステムの中に留まっています。バイヤーやESPR(Ecodesign for Sustainable Products Regulation、持続可能な製品のエコデザイン規制)に基づく要件が、構造化された機械可読な製品データをますます求めるようになるにつれ、このギャップは実際の競争力の問題へとつながっています。

去る5月26日、KOICA CTS C-Dayにおいて、CARE IDのノ・ヒムチャン代表とダジョン持続可能性総括責任者(CSO)は、ラオスの縫製産業に向けたCARE IDのDPP-Liteプロジェクトを発表しました。DPP-Liteは、工場が既存の業務フローの中で中核的な生産データを収集できるよう支援し、新たに形成されつつある欧州規格との整合性も併せて考慮するプロジェクトです。
CARE IDは、パイロット事業の成功とは、単にプロジェクトが遂行されたかどうかではなく、パイロット終了後も現地に残る能力であると考えています。そのため、DPP-Liteは、ラオス縫製産業協会、ラオスの縫製工場、そして実際にデータを扱うことになるファッションブランドと共に推進する、実質的なR&Dおよび能力強化プロジェクトとして設計されました。
その延長線上で、CARE IDは今年末まで行われるDPP-Liteプロジェクトの主な進捗状況や現地での適用事例を継続的に共有していく予定です。本プロジェクトがラオスのファッション・縫製産業における実質的なデジタルトランスフォーメーションの能力へとつながるよう、今後とも多くのご関心をお願い申し上げます。

※DPP-Liteプロジェクトは、KOICA(Korea International Cooperation Agency:韓国国際協力団)のCreative Technology Solution(CTS)プログラムの支援を受け、CARE IDが実施しています。