
ファッション専攻の学生たちに60分間、デジタルプロダクトパスポート(Digital Product Passport、DPP)を紹介すると、どのような変化が起こるでしょうか?
先週、CARE IDのノ・ヒムチャン代表は、漢城大学グローバルファッション学科の学生を対象に、今後のファッション産業においてDPPがなぜ重要なのかについてゲスト講演を行いました。
講演後、51名の学生を対象にアンケート調査を実施したところ、その結果は非常に印象的なものでした。
→ 75%は講演前にDPPについて聞いたことがありませんでした。
→ 92%は、講演後にDPPが適用された衣類を選ぶと回答しました。
→ 環境への影響に対する関心は+107%増加しました。
→ 労働環境に対する関心は+112%増加しました。
→ 61%は、CARE IDの採用やキャリアの機会に関する情報を受け取りたいと回答しました。
たった一度の講演だけで、学生たちがファッション産業の透明性を捉える視点は変わりました。
持続可能な製品のエコデザイン規則(Ecodesign for Sustainable Products Regulation, ESPR)が繊維製品へのDPP義務化に向けて進んでいる今、今日のファッション専攻の学生たちは、製品単位の透明性が産業の基本基準となる時代にキャリアをスタートさせる最初の世代です。
CARE IDは、DPPを単なる規制対応技術ではなく、ファッションを製造・流通・選択する方法そのものを持続可能なものへと転換する変化として捉えています。そして、その変化をより多くの人々と共に理解することが重要だと考えています。
今回の漢城大学での講演は、CARE IDとDPPが次世代のファッション人材にどのように受け入れられるかを確認できる貴重な機会となりました。学生たちはDPPを通じて、環境への影響、労働条件、製品情報の透明性が、今後のファッション産業においてなぜ重要なのかを、より具体的に考えることができました。
CARE IDは今後も、学界や産業の現場で、循環型ファッションとデジタル製品パスポートに関する対話を続けていきたいと考えています。DPPが未来のファッションエコシステムの一部として定着するためには、技術だけでなく、その変化を理解し、共に作り上げていく皆さんの参加が必要です。

このような貴重な機会を提供してくださったシン・ウンジョン教授をはじめ、漢城大学校の教職員の皆さま、そして講義後のアンケートにご回答いただいた51名の学生の皆さまにも心より感謝申し上げます。皆さまの視点は、CARE IDがDPPをより幅広い産業へどのように伝えていくべきかを考えるうえで、非常に有意義なインサイトとなりました。